宅建とは?気になる資格概要を解説
2021年12月01日
宅建とは?気になる資格概要を解説します。
本日は令和3年度宅地建物取引士試験(10月試験)の合格発表でした。
合格点は34点で合格率は17.9%
10月の試験を受けられた方、お疲れさまでした!
12月の試験を受ける方ももう少しで試験日なのでがんばってください。
さて、コロナ禍でおうち時間が長くなったこともあり、勉強して資格試験等にチャレンジされる方も増えているのではないでしょうか。
資格にも色々なものがありますが、私達の業界で必要となるのは、宅地建物取引士いわゆる「宅建」です。
就職にも有利とあって、注目されることも多い資格ですが、実際に合格するには、どのような取り組みが必要なのか?といったことも含めて、今回は宅建の試験について見ていきます。
記事の目次
1、宅建とは?合格率は?
2、宅建試験の内容は?
3、勉強のポイントは?
4、どれぐらいの時間が必要?
5、勉強方法にはどんなものがある?
6、まとめ
1、宅建とは?合格率は?
一般的には、宅建、宅建士と呼ばれたりしますが、正式には宅地建物取引士と言い、不動産の取引等に関する仕事をする上では、なくてはならない国家資格で、この資格がある人がいないと不動産屋、宅地建物取引業者として営業をすることは出来ません。
そんな宅建の資格ですが、多くの方が受験される人気のものとなっています。勿論、難関試験であることに変わりはありませんが、医師や弁護士の国家試験と違って、ある程度の勉強によって合格することができることや、働く場所が多いということが人気の背景にあると思います。
では、実際に宅建の試験の合格率はどのぐらいなのでしょうか。年度によって、多少の違いはありますが、だいたい15~17%ぐらいのようですから、6人に1人と言ったところですから、やはり難関と言っていいのだと思います。
ただ、宅建試験は受験生全員の得点分布と、それに対する自分の相対的な位置(順位)で合格が決まる相対評価の試験なので、試験問題の難易度が受験者の合格可能性に大きく影響するものではありません。ですので、試験本番の内容の難易度に関係なく、勉強すればするだけ合格に近づく試験なのでやりがいはあると思います。
2、宅建試験の内容は?
では、宅建試験では、どのようなことが問題となるのでしょうか。
次のような分野に分かれて出題されます。
・宅建業法
・権利関係(民法)
・法令上の制限
・税その他
これらの4つの分野で全50問が出題されます。
内訳は、
・宅建業法 20問
・権利関係(民法) 14問
・法令上の制限 8問
・税その他 8問
となっていて、1問1点の計50点満点、4択のマークシート式で答えるようになっています。
3勉強のポイントは?
続いて、試験勉強のポイントを科目別にみていきます。
・宅建業法(20問)
宅地建物取引業法のことで、重要事項の説明や37条書面など、宅建士資格を保有してからも必要になる基礎知識なので、出題数も多いですし重要度は高いです。
ただ、基本的な問題が多いので、きちんと取り組めばすんなり理解できる内容が多く、得点も取りやすいので、この科目は満点(20点)を目指して優先的に学習を進めましょう。
コツとしては、重要事項説明と37条書面の部分は表を丸暗記して、何も見ないでも紙にスラスラと書けるくらいになる事が重要です。
・権利関係(14問)
民法・借地借家法・不動産登記法・区分所有法などが出題されます。
14問出題されますが、民法などは条文が1000以上にも及び、丸暗記は不可能ですので、問題をしっかり読んで判断する力が必要になります。
苦手意識を持つ人が多い科目ですが、日常生活にも関わる法律なので、自分や友達・家族などを問題の当事者に当てはめてみて考えると割とすんなり頭に入ってくるかと思います。
コツとしては、相関図を問題の隅っこにでも描いてイメージを沸かして考える癖をつけることです。
理解できるようになってくると面白くて、ついつい時間をかけすぎてしまう科目ですが、あまり深入りは注意しなければいけない科目でもあります。
・法令上の制限(8問)
国土利用計画法・都市計画法・建築基準法・農地法などから出題されます。
8問出題されますが、建築関係などを仕事にしていない方には専門用語も多く、理解しずらいため、最初はなかなかスムーズに頭に入って来ないかと思います。
しかし、毎回出題されるポイントは同じですので、そこを確実に暗記できれば高得点を獲得することができる科目でもあります。
コツとしては、とにかく暗記です。
出題されるポイントはいつも決まっているので、過去問を繰り返して覚えてしまうのが高得点の近道です。
・税その他(8問)
税金や土地・建物などから出題されます。
税金に関する問題は複雑で、苦手意識をもつ人も多い科目ですが、宅建試験で出題されるのは不動産に関する税金のみなので、覚えてしまうのにそれほど時間はかかりません。
基本的な知識をおさえるくらいで大丈夫です。
土地・建物などは基本的に暗記する分野なので、試験一か月前くらいから過去問を読んで時間をかけないようにすることが重要です。
コツとしては、どの分野も時間をかけすぎない事と、統計問題が1問出るので、最新の統計問題を入手して、試験当日に暗記してしまう事です。
この分野に時間をかけるくらいなら宅建業法や権利関係に時間を割く方が良いかと思いますので、重要ポイントだけをおさえる程度にとどめることが重要です。
4、どれぐらいの時間が必要?
私達もよく質問されるのですが、宅建の合格のためには、いったいどれぐらいの時間、勉強する必要があるのでしょうか。
勿論、勉強を始めるまでの知識や経験等にもよりますが、300~500時間が目安とされています。
300時間と言えば、半年かけて勉強するとして、だいたい1日2時間が目安となりますから、結構な時間を割くことになります。また、勉強する際には、全ての科目に同じような時間を割くのではなく、先ほど紹介した出題のボリュームに応じて勉強するのが、いいかと思います。
そして、それぞれの法律等について、全てを理解するというより、テキストや過去問等を通して、重点的に出題される分野を把握し、そこに力を入れるのが、合格への近道だと思います。
5、勉強方法にはどんなものがある?
宅建試験に向けての勉強には、次のような方法があります。
・独学で頑張る。
・通信講座を利用する。
・通学で受験勉強をする。
それぞれにメリット・デメリットはあると思います。そして、最近は、ネット等でも色々と情報を得ることは出来ますから、独学でも勉強しやすくはなっています。 また、費用については、通学>通信講座>独学の順になりますが、効果や効率、勉強のしやすさといったものも、この順番になるかもしれません。
そして、多くの方が利用される、独学や通信講座を利用しての受験勉強の場合、一番ポイントとなるのは、勉強を習慣化させるまでの忍耐力のようなものかもしれません。自宅に居れば、確かに勉強をする時間の自由度は増しますが、自分で時間を確保して勉強をするのは、特に最初の頃は、大変かもしれません。また、独学の場合、分からないことが出来た場合に、すぐに質問等が出来ないといったデメリットもあります。
6、まとめ
今回は、この時期よく質問を受ける宅建試験について、私達の経験も交えながら紹介してきました。
確かに、勉強する範囲も広いですし、難関試験ではありますが、決して不可能なものではありませんから、ぜひチャレンジして見てください。
私達、ツーワークスでは、宅建に限らず色々な御相談事もお待ちしております。
あなたに「トコトン!」
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